2015年11月02日

感想文。感動よりも暗さを拾うのver

少し前にWOWOWで「百円の恋」をやっていたので観た。
映画館に観に行きたいと思っていて行けなかった映画だ。

主役の一子を演じる安藤サクラさんを知ったのは、「愛のむきだし」という映画だった。
なんだこの人はと思った。
サクラさんは可愛いし、美しい人だと思う。
けど、役の中の彼女はどうしようもなく気持ち悪くて不細工に見えた。(これ、褒め言葉)
で、「百円の恋」でも、なんだこの人は…と。

物語が始まってすぐのシーン。
ドカっと座り、テレビゲームをしている後ろ姿が映る。
シャツをめくり腰のあたりをぽりぽり掻いているが、腰回りがたぷん、ぷよんとしていて、それだけで怠惰な生活を送っているだろうことが想像できる。(…なんだかツラくなる。すでに投影(笑)
が、終盤のシーンでの彼女は、ボクシングにのめり込み、引き締まった身体にキビキビした動き。
その変化に驚く。
役の中での内面の変化を感じつつ、この見た目が全然違うっていうのがすごい。
これを2週間とかそこいらでやってしまうという役者魂にやられた。
スゲーお人だ。

しかしまぁ、この話の中の世界がしんどかった。
もー投影の嵐。大嵐。
状況は全く違うのに、そこに漂う空気や部屋の暗さとか、そういったものが自分の子ども時代を思い起こさせたのだ。

劇中で底辺と呼ばれる人の日々。
世の中は公平ではない。
人の弱さや傲慢さやクズっぷりをこれでもかと見せられた。
頑張りが報われるようには見えず、状況からすればダメはダメのままラストとなった。

見た直後は何も言葉浮かばず。
感動なんてとんでもない。
茫然。

が、今はこう思う。
幸福とか不幸とかは見た目や他人の価値観で判断するものではない。
一子が、一つのことを成し遂げたのは間違いない。
そこから何を感じ、どう思うかは本人だけのものだ。

みっともなくて痛々しい一子が、それでも進んでいこうとする姿にみんな感動したのかな。
私も一子は嫌いじゃない。
だから周りの男どもは許せねぇ。
このクズどもがっ!!!
そんな映画だった。

…コレ観た時にはもう「なんでも暗部拾うぜ!キャンペーン」真っ最中だったようで…。
なんかすまんです。(謎の謝罪(笑)
posted by 静 at 23:50| Comment(0) | 日記
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