2011年06月29日

それはある意味宝石で一番大事にすべきもの

爆発するまであとわずか。
この胸にある爆弾が爆発したら私は死ぬんだ。
なんて恐ろしいものが、私には付いているんだろう。
こんなものがなかったら、取り外して捨てることができたら、私は幸せになれるのに…。
でも、無理。
それに、だいたい私はこの部屋からは出られない。
気がつくと、我が子が懸命に爆弾を外そうとしてくれている。

「いーからっ!逃げて!早くっ!」

「もうおしまいだ。」

と、思った次の瞬間、私は扉を開け、自分の足で外に出た。
逃げ出すことができないと思っていた部屋の扉に鍵はなかった。
出られないと思っていただけで。

そうして外に出ると、今度はこの爆弾は爆発しないと確信する。
危険なもの、恐ろしいものと思い込んでいただけだった。
これを取り外し捨てる必要はないんだとわかった時、爆弾は花に変わった。

笑顔で再会した我が子に花を一輪差しだす。

胸に咲く美しい花を見て思う。
「私は、幸せだ」と。
【おはなしの最新記事】
posted by 静 at 17:41| Comment(2) | おはなし
この記事へのコメント
上手く言えないですが、
大切な瞬間に居合わせた事に対しても感謝と尊敬と喜びを帰り道沢山思い出しました。
ぬくもりと光を感じる生きた勉強をありがとうございました。
私もあの時お花をもらっていました。
お花の道をあとからあとから一生懸命登ります。
Posted by M at 2011年06月29日 22:05
>Mさん

一人ではきっと爆弾を花に変える事はできなかったでしょう。
あの場所にMさんが居てくださったこと、というよりもMさんがMさんとして存在していることに感謝します。

私の花を受け取ってくださって嬉しいです。
Mさんからもたくさんのものを私はもらっています。
本当にありがとうございます。
そして、これからもどうぞよろしくです。
Posted by 静 at 2011年06月30日 21:49
コメントを書く
お名前:

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: